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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2016年8月24日水曜日

cloud


こんばんは。

21.0 / 31.7 ℃ 曇

蒸し暑い一日でしたが、
夕方になればエアコンも要らず。


ひと月程前から、
自宅台所の照明の片隅に一匹のクモが住み着き始めました。
学術名は知りませんが、
小ぶりで全身が黒いクモです。
照明の下で僕が調理や洗い物をしていても、
何食わぬ顔でこぢんまりと張り巡らせた糸の上に佇んでいます。
いたずらに息を吹きかけると、
あたふたと照明の隙間に身を潜め、
安全が確認できるとおずおずとそこから這い出し、
所定の中空に戻って来ます。
時折、
照明につられて飛んできた羽虫を捕らえ、
一生懸命それを逃さない様にあくせくしているクモに、
最早いぢらしさすら感じます。
それでも、
食した後の遺骸を巣から落下させるので、
小虫の遺骸が照明の下に溜まります。
ですので、
(寄生されているのか、
帰省して来たのかは分かりませんが)
時々それらを清掃してやるのは僕の役目。
先日、
帰宅してみると、
クモが脱皮していました。
元々小さいクモですが、
ほんの少しだけ大きくなった気がします。
でも不思議な事に、
脱皮の残滓は巣から落とそうとしません。
クモは、
中空に留めた自らの抜け殻に一体何を見ているのでしょう。
ひょっとしたら、
「過去」という概念を何らかの形で持ち合わせているのかも知れません。
まぁ、
どれだけ同棲生活が長引いても、
それを知る術はなさそうですが。
大体、
名前すら教えて貰って居ないし、
それ以前にオスかメスかも知らない。
僕が作るご飯には一切興味を示さないし、
Earth Wing & Fireを聴かせても踊りもしない。
ふと、
手塚治虫さんの『ブッダ』の中で、
(確か)孫によって幽閉されたブッダの父(王)が、
獄舎の中の雑草を心の支えとして慈しんだ姿を思い出ました。
そろそろ、
僕もクモに語り掛けるべきなのかも知れません。

何時まで同じ場所に留まるのかは分かりませんが、
今暫くの連れ合いとして、
その時が来るまでは同棲生活を続けようかと思います。

クモと暮らせば

SIMON

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