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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年10月2日金曜日

not talking negative


こんばんは。

18.5 / 22.5 ℃

昨晩は強風と大雨。
起床したら青空。

昨夕3度目の休眠に入ったiphone。
帰宅した後、
充電器に繋いで4時間経過しても「うんともすんとも」。
流石に、
「今回はもう駄目かな...」と半ば諦めていたけれど、
放置して6時間程経った就寝直前、
息を吹き返してくれました。
しかし、
6時間で16%の充電...。

3度目の復活にiphoneの健気さを感じ、
何だかとても嬉しい気持ちになって床に就く事が出来ました。

それでも今朝、
softbankに6Sを予約しに行きました。
スタッフの方に今のiphoneの病状を話すと、
「充電電池の問題でしょうね」、と。
2年契約なのに、
2年もたなかった充電電池。
そんなに激しい使い方はして無いと思うけれど...。


さて、
本題に入りましょう。
少し堅苦しい話ですが、
大事な話でもあります。
お時間のある時にでもお読み頂ければと思います

ちょっとした「経済」のお話。

周知の通り、
日銀のインフレターゲットは2%。
ですが、
そこまで話を大きくすると収拾が付かなくなりますので、
規模を縮めてお話します。

まずは、簡単な時系列を。

Simon'sが開店したのが2011年6月。
東日本大震災のあった年です。

2014年4月。
消費税が8%に増税されました。

そして、
現在が2015年10月。

ここで為替について軽く触れておきましょう。
2011年のUSドルはおおよそ80円前後で推移しました。
2015年現在、それは120円前後で推移しています。
1ドル当たり40円前後の差が生じています。
言わずもがなですが、
輸出にはプラスで輸入にはマイナスの影響があります
(※原油価格は除外して考えています)。

ご存知の通り、
少資源国」と言われる日本で製造業を行う場合、
輸入した原材料を使用する事が必然的に多くなります。
それら海外からの原材料は大概USドル決済なので、
この4年少々の間に、
輸入原材料価格は単純計算で「1.5倍」となりました。
そこに、
いわゆる「新興国需要の拡大」と「消費増税」が重なり、
品目に寄っては、
単純計算の「1.5倍」では済まないのが実情だと言えます。

円安を予測して外貨を準備していた企業もあるでしょうし、
円安の進行と同時に一層の経費削減に努めてきた企業もあると思います。
それでも、
最早国内の製造業者は、
それらの努力だけで全てを相殺出来無い所に来ているのも事実かと思います。


少し話は逸れますが、
個人的に、デフレがもたらした一番の弊害は、
自分(の時間や労力)は安売りしたくないけど
物(やサービス)は安く手に入れたい
という偏って形成されたメンタリティーだと思います。
勿論それは、
賢い消費者の特徴」だとも言えますが、
想像してみて下さい。
みんな」が
正当(やそれ以上)な対価を求めながら
正当な対価を払う気が無いとしたら
一体どうなるでしょう
極端な喩え話ですが、
消費者と生産者の間に生じるアンバランスが、
少しは分かり易くなるのではないでしょうか。


話を戻して、
小麦粉の値段が上がったり、
チョコレートの値段が上がったり、
コーヒー豆の値段が上がったり。
何らかの値上げには皆さんも気付かれているかと思います。
勿論、
Simon'sで取り扱わせて頂いているbrandさんのitemも例外ではありません。
原材料価格の高騰、
工場の職人さんの工賃の高騰などなどが重なり、
同じitemでも4年前と比べて若干価格が上昇している物も少なくはありません。
それでも、
随分長い間堪えたのでは無いかと思うbrandさんが多いのも事実。
理解して頂きたいのは、
どのbrandも理由なく値上げはしていないという事。

労働力の安い海外」で「大量生産」すれば、
利幅のコントロールがし易い」のですが、
国内だとそういう訳には行きません。
Simon'sで取り扱わせて頂いているbrandさんは悉く、
国内」で「小規模生産」でitemを生産されています。

どんな理由があれ、
消費者側からすれば、
値上げ」は全く喜べ無いものですよね。
それでも、
それは生産者だって同じ。
値上げしたら作った物が売れなくなるのはでは?」、
と心配になってギリギリ(以上)まで耐えちゃうんです。
だからと言って、
生産者は食うや食わずの薄利で耐え続けるべきなのでしょうか?
それでは生産者数の先細りは避けられず、
モノヅクリ」の国の土台は骨粗鬆症みたいに一層脆くなり行くでしょう。

更なる付加価値」や「6次産業化」や「大規模化」も大事な事に違いはありませんが、
その変化に乗るだけが全てでは無く、
普通」の「小規模」で行われる「モノヅクリ」も残るべきだと思います。
もし「普通」が「小規模」で継続出来なくなって、
特殊」だけが残るとすれば、
いざという時に受けるダメージは「致命的」にならざるを得ません。

現実的な話をすれば、
消費者が全ての項目に対して、
正当性を元に「先立つ物」をバランスさせるのは困難です。
「衣食住」のどの項目に対して「コンシャス」であるかも人それぞれ。
ですが、
漫然と「低価格」と「コスパ」ばかりに囚われていては、
最終的に自分で自分の足を掬う事になるのも事実かと思います。

とまぁ、
現実的な話がロマン主義的な色彩を帯びて来ましたね
(それこそが大事なのだとも、個人的には思っているのですが)。


長々となりましたが、
Simon'sで取り扱わせて頂いているitemsの中には、
正当な理由」で「控えめな値上げ」が生じている物があります
(これは決してネガティヴな事では、「本来」ありません)。


ご理解いただければ幸いです。

P.S.
私の話は堅苦しくなってしまったのですが、
この曲の様にカジュアルに捉えて頂いても良いのかなと思います。


SIMON

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