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長野県松本市 ユニセックス セレクトショップ Simon's&co.(サイモンズ&コー.)

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2015年8月5日水曜日

la mer


こんばんは。

36.7 ℃ 「今年最高」

とうとう平熱を上回りました。
祝杯でもあげたいくらいです。


8/2

夕方に来店してくれたAちゃん
(本人が帰ってから下の名前を思い出した)
と四方山話に興じている中で、
「海」という言葉が出てきました。
それ以外にも沢山について話し合っていたので、
格別心に留まっていた訳では無いと思うのだけれど、

8/3

帰宅して全てを終え、
シャワーを浴びてゆっくりしていると、
耳の奥に溜まって暖かくなった水が突如流れ出る様に、
心の中にこばれた言葉。

「海」


8/4

1時間半ほど走り、
休息の為道の駅に立ち寄る。
停まった途端、
エンジンとエアクリーナーからモワッと熱気が立ち上る。

白馬

周りを見渡せば県外ナンバーの車ばかり。
湘南、神戸、大阪、春日部、柏...
近場のナンバーが殆ど見当たら無い。

でも、
一番遠かったであろうナンバーは韓国(?)のもの。
フェリーで渡って来たのだろうか。
トヨタ車で来日して下さったんですね。
ありがとうございます。

(ナンバーは一部消してあります)


何故かお手洗いの近くに13体の仏像。
一番見えやすい位置に居た不動明王が一番格好良かった。


持参したサンドウィッチ2つを食べ、
さっさと路上に戻る。

一級河川 姫川に沿って新潟県に入る。
姫川。
ウルトラマリンとジェイドを混ぜた様な美しい色。
名前の通り素敵な河川。

翡翠で有名な糸魚川市。
「フォッサマグナミュージアム」の看板が目に留まる。
「とても強そうな名前」。
そう思っている間に通り過ぎていた。

で、海。

テトラポット越しの海


テトラポット


砂浜ならぬ石浜




海水


テトラポット2


筋雲


セルフポートレイト


ヒスイ海岸


毎夏冗談で'bikini!'と言っていたけど、


いざ本当に居ると、


それはそれで困ってしまうんだと分かった。


お陰で、


なかなかカメラを出せなかった。


数える程しか人は居なかったけれど、
タイトなデニムにロングブーツを履いた「場違い」な私。
ビーチに佇んで居るだけで汗は流れ続け、
ゆっくりできる要素は何一つ見当たらなかった。
それも全て、
海水浴ができるビーチがある事を知らないまま、
そこに辿りついてしまった自分のせいだ。

手短にビーチに別れを告げ、
海沿いの8号線を少し流す。
堤防の先に小さい灯台。
何故かそれが強く心に残った。

諦めて帰路に就く。

白馬を前にして、
前方の山々が雲に飲まれて行く様を見ていた。
あっという間に雷が走り始め、
恐ろしく冷たい空気が上から吹き付け始める。
「ちょっとまずいかな...」と思った瞬間、
頬にBB弾を食らった様な衝撃が走る。
そしてその衝撃が顔中に起こり始める
(「俺に攻撃しているのは誰だ?」と、
さながら『ジョジョ』の様)。
大粒の雨が堰を切った様に降り注ぎ始め、
普通に当たっても痛いであろう雨礫を、
バイクに乗りながら顔面に隈無く浴び続ける。
サングラス越しの視界も、
極度の乱視の人がメガネを落としてしまった位、
「辛うじて」というレヴェルにまで一気に低下する。
瞬く間に全ての衣類が濡れ、
下着まで濡れ、
衣類を伝ってブーツの中にまで浸水が始まる。
途端、
恐ろしい勢いで雨風が体から熱を奪い始め、
身体中の震えが止まらなくなる。

「羽を全て毟(むし)られた鶏みたい」だと、
自分を客観視して笑う。
同時に、
「全ての羽を毟られても諦めずに戦わなければならない」
と強く思う。

煙幕を張ったかの様な豪雨が続く。
その中を40km/hで走る。
 雨が激しすぎて殆ど呼吸が出来ない。
不幸中の幸いだったのが、
「復路」であった事。
漠然とながら道路の情報が頭に残っていた。
程なくして白馬の道の駅の看板が見え心に安堵が広がる。
道の駅にバイクを滑り込ませ、
雨が弱まるまで雨宿りをさせて貰う。

往路/復路問わず、
大小の町を串刺しにして走り抜ける事で、
長野県を余り知らない自分を知った。
池田町、大町そして糸魚川市からSimon'sに来店下さった方々が、
実際にどんな町にお住まいなのか朧げながら知ることが出来た。
復路は安曇野を抜ける道を通り、
「あの人が働いているのはここか?」と思った場所が数カ所。
これが2度目の安曇野訪問かと思うと、
移住して5年以上経つ自分に驚く。

白馬を抜けてすぐに雨は上がり、
松本に着く頃には衣類はほぼ乾いていた。

「海は広いな大きいな」。
童謡ではないけれど、
「繋がっている」んだと思うと、
歳に関係なく、
そこには純粋な「不思議さ」がある。
言い方は悪いけれど、
それは不信感に似た「不思議さ」。
頭と心で理解出来る事の乖離から生じる類いの。

海水浴シーズンを外して、
少しゆっくり眺めて居たいと思う光景だった。
夕日の時間帯も良いかも知れない。
或は早朝。

帰宅して脱いだデニムのポケットから石が3つ。
ヒスイ海岸で拾った事をすっかり忘れていた。
この3つの中に翡翠の原石はあるんだろうか?
それは分からないけど、
ちょっとした記念にはなった。


「馴らし」運転は順調に進んでいる。

SIMON

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